4市長の講演会

4市長の講演会

2016年11月04日(金)10:23 AM

こんにちは。
かし熊の『たのうえ』です。


私達が生活や仕事をしていく中で
行政が現在取り組んでいることや、今後の展望について
どのように考えているかを知ることはとても大切だと思います。

その内容は、市のホームページなどで知ることができますが
市長の言葉として聞く機会は多くないですよね。


私たち”かし熊”は、船橋市と習志野市に商業ビルを・・・
そして市川市に賃貸マンションを所有管理していますが
この3市に浦安市を加えた「4市の市長」が一堂に会して
今後の市政やその他についての話を聞く機会がありましたので
ご報告を致します。


この講演会は、一般社団法人内外情勢調査会が主催し
平成28年10月25日(火)に、船橋グランドホテルにて
開催されました。

 
私たちが会場に到着した時には、既に大勢の方々が
4市長からの貴重な話を聞こうと集まっていました。




まずは、浦安市の「松崎 秀樹」市長から
”発達障害への取り組み”について伺いました。



文部科学省の調査によると、通級指導の比較的軽い障害の子供は
平成18年の調査では全国で6,894人でしたが
平成24年には全国で29,141人との結果だったそうです。

6年間で約4.2倍にも増加しており、潜在的にはさらに数万人が
発達障害ではないかと言われているそうです。

対人関係の障害である「自閉症スペクトラム(ASD)」は
人と視線を合わせなかったり、人よりも物に対する関心が高いという
特徴があるようで、その特徴を考慮した映像によるテストによって
客観的にASDの可能性があるかを判断できるそうです。

その対策として、ASDと思われる子供に”楽しいや嬉しい”などの
経験を多く与えると、その症状が改善したという報告内容も
紹介されていました。

また、歴史上偉大な功績を残していたり、現代社会に大きく貢献している
ASDと思われる人物として「レオナルド・ダ・ビンチ」や
「トーマス・エジソン」、そして「ビル・ゲイツ」や「スティーブ・ジョブス」が
紹介されていました。

もしASDの人がいなければ、人類社会の進歩は
これほどまでに発展していなかったかもしれませんね。



次に、市川市の「大久保 博」市長から
市川市が行なっている将来への取り組みについて伺いました。



現在、多くの自治体が直面している将来的な課題として
「人口減少や高齢化社会」が挙げられ
それが「税収減や社会保障費の拡大」に繋がっていきます。

市川市では、それらの問題への施策として…
 ①市内永住の促進
 ②宅地の供給
 ③街の魅力アップ

以上の3つの柱を掲げているそうです。
それぞれの内容について、以下のような説明がありました。

①市内永住の促進 ②宅地の供給 ③街の魅力アップ
 a.婚活事業
 b.多世帯同居支援
 c.待機児童対策
 a.耕作放棄地の高級住宅化
 b.新駅と街づくり
 c.市街地再開発
 a.景観協定
 b.花と緑の街づくり
 c.イルミネーション設置


市川市には、私たちが管理をしている賃貸マンションがあるので
上記の取組みによって、より良い住環境が整ってくれるといいなぁ…
と思っています。



続いて、船橋市の「松戸 徹」市長から
船橋市の現状と、今後の計画について伺いました。



全国的に人口減少が続いている時代背景がある中ではありますが
船橋市では逆に居住人口が増えてきているとのことで
市内を走る電車が9路線35駅という充実した交通網に加えて
商業施設の充実などを、その理由として挙げられていました。

ですが、同じ船橋市でも南部と北部ではその傾向が異なり
南部では増加しながらも、北部では減少していくのではないかと
予想されているそうです。

今後については、平成28年度から平成37年度までの10年間を
計画期間として策定された「商工業戦略プラン」を中心として

 ・市民がつながる街づくり
 ・東葉高速鉄道の新駅とメディカルタウン構想
 ・南船橋駅周辺の街づくり
 ・船橋駅から臨海エリアの回遊性向上
 ・新しい行政サービスのあり方

・・・など、様々な事柄に取り組んで行かれるとのことでした。

私たち”かし熊”は、船橋市に所在しているので
今後の発展に微力ながら貢献できればと思っています。



最後に、習志野市の「宮本 泰介」市長から
将来を見据えた公共施設再生の取り組みについて伺いました。



習志野市の人口推移は、昭和30年では約33,000人でしたが
平成27年には約168,000人にまで増加しているそうです。
今後については、平成31年頃に人口のピークを迎え
平成48年頃は平成25年と同水準の約160,000人になると
想定されているとのことでした。

年齢分布は、国の予想よりは落ち着いた推移になるとされつつも
生産年齢の割合が減っていく流れは止められず
行政に求められる役割は大きくなっていくなっていく一方で
国や県からの補助金や税収が減っていくと予想されることから
”歳入確保と歳出削減”を常に一体として取り組んでいくとのことでした。

また、市の課題のひとつとして”老朽化した公共施設の再生”があり
その70%以上が築30年以上(80%以上が旧耐震基準)だそうです。

この課題への取り組みとして”大久保地区公共施設再生事業”があり
周辺1km圏内にある4つの施設を、民間事業者や市民の協力によって
1箇所に集めて再構築することで、”効果的な財源支出”と
”市民サービスの向上”に繋がり、それが将来の街づくりへと展開することを
目指しているそうです。

こうした取り組みが”賑わい創出”による人々のふれあいや経済活動を生み
さらに市民サービスの原資となる市税収入に繋がっていくといった
好循環に結びついていくとのことでした。

習志野市には、私たちが所有・管理をしている各パスタビルがあるので
これからの市政にも期待をしていきたいと思っています。





4市長の公演が終わり、パネルディスカッションとして
講演された内容についての補足や、計画の背景などについての
説明がされた後、4市長を囲んだ懇親会が開催されました。

 

懇親会では、社長の椎名と松戸市長が…
そして途中から宮本市長にも加わっていただいて
今後の船橋市や習志野市について意見交換を
させていただきました。

 


普段の生活では、行政がどのようなことを考え
また、どのようなことを行っているのか
なかなか見えづらい部分があったりしますが
今回の講演会では、各市長から話を伺うことができ
とても勉強になりました。

今後もこのような機会があれば、参加させていただきたいと思います。
各市長の皆さま、ありがとうございました。

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